九州建設アスベスト訴訟を支える会

  • トップ
  • 支援組織結成趣旨
  • 九州建設アスベスト訴訟とは
  • 訴訟の意義と目的
  • アスベスト相談
  • 建設アスベスト九州訴訟3陣第8回期日

    3陣地裁前の門前集会

    昨年12月24日建設アスベスト3陣第8回期日が福岡地方裁判所で行われ支援団体・訴訟団から124人が参加しました。
    陳述では、山本一行弁護団長がおこないました。
    山本弁護団長は、全国的な裁判の判決を示して、「被告企業の賠償責任は、明らかであり、被害者家族の苦しみは深刻なもので、その被害を正しく認識し、賠償の範囲、程度を大きく広げる判断を」と意見陳述しました。

    最高裁の和解勧告に対する記者会見

    東京1陣差戻審東京高裁の被災者233人を対象に1100ページに渡る和解案を提案

    昨年12月26日東京高裁が東京1陣訴訟について「和解期日」の法廷を開き、和解案が提示。東京1陣訴訟(被災者285人)は、被災者の9割が他界、一刻も早い解決が望まれていました。

    裁判長から和解成立を望む強い決意

    裁判長は、「被災者の多数がお亡くなりになっており、本和解案は早期全面解決を願って提案したものである。最終の事実審裁判所による和解案であるということを踏まえて被控訴人らも早期解決に向けて努力されるよう要望する」と強い決意を表明しました。

    7社に賠償命ずる

    和解の対象となった建材企業は、A&AM、太平洋セメント、ノザワ、ナイガイ、ニチアス、日東紡績、MMKの7社。233人の被災者原告に対し総額40億2956万円の和解金支払いを求めたものです。

    建材メーカーに和解案受け入れを要請

    この和解案は、全ての建材メーカーに警告義務違反を認めたうえ、基準となる慰謝料額(死亡者)を2,600万円とし、これに対する企業の責任割合を4割から5割としました。原告側は、「被災者数が最大の東京1陣で和解が成立すれば、メーカーも参加する補償基金制度創設への大きな前進となることが期待できる」として、建材企業に和解案の受け入れを求めています。

    建設アスベスト九州2陣判決

    企業5社に勝訴 建材企業は基金に参加を
    建設アスベスト九州2陣判決 原告4人の責任は否定

    建設アスベスト九州2陣訴訟は、2018年2月26日に提訴。追加提訴含め、被災者24人(原告総数62人)で6月27日に福岡地裁で判決をむかえました。結審まで23回の期日、国との和解期日2回があり、判決期日を含めて26回の法廷での闘いに取り組みました。福建労や熊建労・首都圏訴訟団などの他、幅広い支援団体が結集し、298人が判決を見守りました。

    福岡地裁は、被害者24人中、20人に対して、被告建材メーカーの責任を認め、5社(A&Aマテリアル・ニチアス・ノザワ・太平洋セメント・エムエムケイ)を断罪しました。「被告建材メーカーは、アスベストを含む建材を屋内の建設作業者が危険な粉塵にさらされることを予測できた。作業者に対して危険性の内容や回避手段について警告する義務があったが、それを行わなかった」という内容でした。

    一部責任認めず

    4人については建材メーカーの責任を否定しました。解体工については、長い年月がたてば危険性を警告していたとしても表示が消えてしまい、解体作業時には危険性を察知することができないという誤った判断でした。
    また、屋外作業に従事していた原告には、屋外であるため粉塵をどれくらい吸ったかが分からないため否定。
    さらに他の2人に対して被告建材メーカーの建材が被害者の作業現場に到達したかを立証されないとして棄却するものでした。
    このような一部間違った判断もだされましたが、被告建材メーカーが製造販売した建材により多くの被害者を出していることは事実で、被害者に対する責任からは逃れられるものではありません。
    とりわけ、A&Aマテリアル、ニチアス、ノザワの3社は、全国の訴訟においても敗訴企業の常連です。この3社はすべてのアスベスト建材メーカーに先駆けて、全面解決に向けた取り組みを始める必要があります。他の建材メーカーも同様です。
    現在は国の負担分のみで行われている給付金制度に建材メーカーも参加させなければなりません。被害者は、同じような苦しみを広げたくないとの思いで闘っています。
    判決集会では、全面解決にむけ引き続き全国の仲間と連帯し、運動を展開する決意を確認しました。
    敗訴となった4人を含め全員が、福岡高裁に、7月10日控訴しました。

    九州建設アスベスト訴訟 原告団・弁護団
    九州建設アスベスト2陣訴訟 福岡地裁判決についての声明はこちらから

    建設アスベスト訴訟 3陣5回期日

    2陣判決に向けてさらに意見書採択と署名を

    3月7日、昨年11月30日の第4回期日に続き、九州3陣訴訟の第5回目の裁判支援行動を取り組みました。組合から6団体84人、弁護団を含んで94人が参加しました。

    「建材に毒物が入っているなら、教えて欲しかった」と原告多田さんが陳述

    この日は、福建労北九州支部の多田文明さん(建築・大工)が意見陳述を行いました。多田さんは肺がんで左肺全部の摘出手術を受けており、呼吸が苦しい中で、自分の生きがいとしてきた大工仕事への思いを語り現場に入ってくる建材が、まさか毒物だとは思わず、それがわかっていたなら教えてほしかったと訴えました。
    報告集会では、引き続き署名や自治体議会での意見書採択、議員要請を取り組み、6月27日の2陣判決を迎えようと訴えられました。

    建設アスベスト九州3陣第4回訴訟ひらく

    肺がん発症から5カ月で命絶たれた夫

    11月30日、福岡地方裁判所で、建設アスベスト九州訴訟3陣第4回期日が実施され、熊建労の遺族原告の杉浦悦子さんが陳述をおこないました。

    今回は3陣の原告である熊建労組合員だった杉浦さんの妻悦子さんの陳述でした。
    現場は学校など大きな建物の壁天井のボード貼りが主で、毎日ホコリまみれで帰って来たそうです。長年アスベストを吸い込んでいたことでしょう。「苦しい、酸素ボンベが欲しい」と当時の夫の状況も報告。
    肺がんを発症して、わずか5ヵ月で夫は命を絶たれたと声を詰まらせ、アスベストの入った建材を売ったメーカーが憎くて仕方がないと涙ながらに訴えられました。また、同じような苦しみをする人を増やしたくないとの思いで裁判に臨んでいるとも。
    もういい加減に企業側は、しっかりと謝罪をして、裁判で時間をかけることはやめて救済基金への参加を決断するべきです。

    被告建材企業は謝罪を

    裁判勝利のための支援行動

    九州建設アスベスト訴訟勝利を目指すため、九州各県の支援要請キャラバンで11月10日は鹿児島行動を行いました。
    第2陣の訴訟は製造企業相手に10月5日に福岡地裁で結審があり、来年6月27日に判決が言い渡されることになっています。第1陣から支援していただいている鹿児島の労組や団体を訪問して、公正な判決を求める団体署名と個人署名の協力を訴えました。訪問した11の団体労組の全てで、激励を受け支援することを快く受け入れていただきました。
    11月11日は日本平和大会が鹿児島で開催されるにあたり、入り口で署名の協力を呼びかけ99筆の協力がありました。
    さらに署名を広め世論を高めて判決でさらに前進した内容を勝ち取るため、みなさんの協力もよろしくお願いします。

    鹿児島建設技術者組合に要請

    宮崎県にも支援要請

    20日には、九州支援要請キャラバンで、宮崎県に行きました。
    要請先は、宮崎医療生協(宮崎医療生活協同組合)、宮崎県労連(宮崎県労働組合総連合)、宮崎建産労(宮崎県建設産業労働組合)、共産党宮崎県委員会などに建設アスベスト訴訟の支援要請に行きました。

    宮崎医療生協へも支援の要請へ
    • 【支える会事務局】

      福岡県建設労働組合 県本部

      〒815-0031
      福岡市南区清水1丁目22-9

      TEL 092-511-4703
      FAX 092-511-4752

    九州アスベスト訴訟ページトップ