2021年02月01日(月)
九州建設アスベスト2陣訴訟第9回期日
最高裁決定受け止めない国の姿勢に怒り
2021年1月28日2陣訴訟の第9回目の裁判が福岡地方裁判所で開かれ原告、弁護団、支援者など64人が集まりました。
当日は、裁判所の判断で「傍聴なし」でおこなわれ、被害者遺族原告の意見陳述がおこなわれました。
被害者(建築大工)は、一昨年8月に61歳で胸膜中皮腫のため死去。2019年3月の初診時に入院を指示され、自宅に戻ることなくわずか5カ月後に亡くなり、未だに心の整理もつかない遺族の苦しみが切々と語られました。
弁護団から池上遊弁護士が、東京1陣訴訟の最高裁決定を受けて、九州を含め「全国で提訴している原告に対し、直ちに謝罪し、訴訟を早期に全面解決」するよう求めましたが、国の代理人は「反論を準備する」として最高裁の決定を受け止めない姿勢を見せ、原告、支援者の大きな怒りを買いました。

2020年12月16日(水)
国の敗訴が初めて確定
建設アスベスト東京1陣訴訟 国の上告は棄却

12月14日(月)、東京1陣訴訟の原告・被告双方の上告受理・不受理の決定が示されました。2018年3月14日に言い渡された同訴訟高裁判決では、一人親方も含む従事者に対する国の賠償責任を認めた一方、企業の責任については認められませんでした。
最高裁判所の決定では、国の上告申立ては「全て不受理」、国の敗訴が決まりました。一人親方も含む国の賠償責任が、建設アスベスト訴訟で初めて確定したことになります。私たちの九州訴訟をはじめ、他の訴訟でも違う結論になるとは考えられません。建設アスベストの解決に向けて大きく前進したということが言えます。
弁論期日指定の通知も
また、最高裁での神奈川1陣訴訟の口頭弁論(10月22日)に続き、東京1陣訴訟での弁論期日も同日、来年2月25日に指定されました。これに続き、京都1陣、大阪1陣訴訟についても順次弁論が開かれるものと考えられています。
首都圏建設アスベスト訴訟統一本部声明はこちら
2020年11月30日(月)
九州建設アスベスト訴訟第1陣の闘いは、最高裁に
2019年11月11日(水)に九州建設アスベスト訴訟福岡高裁判決では国に勝利し、企業責任・一人親方への賠償も認定させ、全面勝利しました。その直後国が判決を不服として上告。それにならって被告企業も上告し、現在最高裁判所にかけられています。
多くの署名を集めて裁判に臨みたいと思います。是非趣旨を理解いただき署名〈すべての建設アスベスト被害者を救済する判決を-最高裁宛-〉にご協力ください。
今年3月には、福岡地方裁判所に九州建設アスベスト訴訟2陣訴訟が提訴されました。新型コロナウイルス感染拡大で裁判も延期などありましたが、下記日程で第2陣第9回期日が開催されます。
九州建設アスベスト訴訟 2陣第9回期日
福岡地方裁判所 2021年1月28日(木)14時〜
2020年10月13日(火)
建設アスベスト被害の全面解決を
10・8日比谷野音1000人集会ひらく
10月8日、建設アスベスト最高裁勝利と被害者救済基金制度をもとめる全国集会が、東京日比谷公園野外音楽堂で開催され800人以上が参加しました。福建労からも原告4人を含む10人で参加しました。
集会では全政党の代表が参加し、国の責任は明らかで全面解決にむけともに頑張ることや、基金制度は必要で設立にむけ取り組むことが述べられました。集会後には駅前で宣伝行動も行いました。

9日には、福岡県出身で、まだ(建設アスベスト被害の早期解決することに)賛同署名していない国会議員を訪問しました。議員は不在でしたが、秘書に主旨を説明しました。原告からも「全面解決にむけ力を貸してほしい」とお願いしました。
2020年09月30日(水)
九州建設アスベスト訴訟 2陣第8回期日
9月24日(木)、九州建設アスベスト訴訟 2陣第8回目の裁判が福岡地裁でおこなわれました。
この日は、福建労の遺族原告である梅野さんが、御主人の闘病生活を振り返る意見陳述をおこないました。建築大工の仕事一筋で、まだまだ働きたかったという思いが強かった本人の悔しさ、闘病生活を支える家族の苦しみについて訴えられ、傍聴者の胸を打ちました。
新型コロナウィルス感染対策のため、規模を縮小しての取り組みでしたが、原告、弁護団、組合員合わせて73人が集まりました。次回第9回目は年明け、2021年1月28日(木)14時開廷(門前集会13時30分)を予定しています。

【支える会事務局】