2019年08月07日(水)
福岡中央労働基準監督署と合同パトロール
アスベスト解体現場パトロール
安全週間の取り組みの一環として、7月17日に福岡中央労働基準監督署と合同でのアスベストパトロールをおこないました。
福建労から3支部の代表と監督署担当課長で3つの現場をまわりました。今回は、建材などにアスベストが含まれているかどうかを測定する「アスベストアナライザー」を携行してのパトロールです。出発前の打ち合わせでは、福建労 北川副委員長から「本来ならアスベスト対策がされるべき現場で、労働者を保護するために適切な処置がおこなわれているかのパトロール」と話がありました。
地場業者が請負っていた中央区にあるマンションの解体現場では、看板表示には「アスベストなし」となっていましたが、アナライザーで調べると「(クリソタイル・白石綿)アスベスト検出」の表示があり、「アスベストあるよ!」と働いていた職人さんに教え、自身の身を守るように促しアスベストについての説明をしました。あわせて、労働局職員が元請けの責任者を呼び、そこで働く労働者にこれ以上被害が及ばないよう対策を指導しました。
今回のパトロールでは、ほかに2件の現場を訪問しましたが、十分な資金がある大手の現場では、適切な対応がなされている事が確認できました。一方で、地場のゼネコンや工務店などが請けている現場では十分な事前調査がなされず、安易に「アスベストは無いもの」として解体をされている実態が示され、労働者保護のために本当に適切なアスベスト対策が行われているのか、疑問に感じる調査となりました。アスベストの被害者をこれ以上、生まないためにも、こうしたパトロールを通じて、元請けや施主、行政に対策の強化を求めていく必要を強く感じました。
2019年07月23日(火)
九州アスベスト訴訟 第2陣第5回期日
裁判官にとどけ、被災者の苦しみ
九州建設アスベスト訴訟、第2陣第5回期日が7月12日(金)に福岡地裁でおこなわれました。
早朝宣伝をおこない、福建労各支部から代表者が期日に参加しました。
期日の陳述では、粉塵の舞う現場で大量のアスベストを吸い、中皮腫となった原告本人が、壮絶な抗がん剤治療や現場での粉塵の状況を陳述しました。
期日後、弁護士会館で報告集会が行われ「1陣高裁判決は待っているだけではダメ。良い判決にしていくために今後の活動が大事」と山本弁護団長よりさらなる奮闘が促され、毎月5日のアスベスト宣伝など、今後の具体的な活動内容を確認しました。
第1陣訴訟 高裁判決日: 11月11日(月)15時より
第2陣訴訟 第6回期日:10月28日(月)
「署名」「賛同国会議員」「自治体採択」をすすめよう
<取り組んでいるアスベスト署名用紙は、こちらからダウンロードできます>
2019年05月28日(火)
勝ち取ろう完全勝訴 九州建設アスベスト訴訟結審
5月27日、九州アスベスト訴訟高裁期日第14回期日が福岡高裁で開かれ、高裁提訴から14回の審理を経て結審しました。早朝には、裁判長や裁判所職員に対して裁判所前で8時から「おはよう宣伝」を決行。期日前には小雨の降る中、門前集会を行いその中では体調不良で当初不参加と言っていた平元原告団長が「前回は体調不良のため来られなかったが、今日は、結審ということで参加した。これからも頑張る」と力強く発言しました。終了後、訴訟団を裁判に送り出しました。
裁判終了後、裁判所近くのサイエンスホールでおこなわれた結審集会には全国の建設アスベスト訴訟団などが、支援に駆け付け282人でおこないました。
送り出し団体を代表してあいさつに立った福建労の江口委員長は、「朝宣伝から門前集会とお疲れさまでした。福岡の判決を他訴訟より良い判決を勝ち取る。それには署名や自治体採択を前に進めることが大事」と開会あいさつしました。続いて1陣原告代表で本日陳述した石原原告副団長が、「11月11日の判決日には、良い判決が出るように応援を」と発言しさらなる支援を訴えました。その後、全国の原告や弁護士から連帯のあいさつがあった後、建設アスベスト訴訟全国連絡会の清水謙一事務局長より「最終局面を迎えた建設アスベスト訴訟の到達点と闘い」と題した講演をおこないました。最後に「集会決議」を採択し、集会は団結ガンバローで終了しました。
第1陣訴訟 高裁判決日:11月11日(月)15時より
それまでに「署名」「賛同国会議員」「自治体採択」をすすめよう
第2陣訴訟 第5回期日:7月12日(金)14時より
2019年05月01日(水)
九州建設アスベスト訴訟 第2陣第4回期日
法廷に響く遺族の思い
4月11日、九州建設アスベスト訴訟、第2陣第4回期日がおこなわれ、福建労をはじめとする多くの支援者が集まりました。また、開廷前に県内各地で街頭宣伝・署名行動で世論喚起をおこないました。
法廷では「元気な夫を返してほしい。国や企業にはきちんと謝ってほしい。責任を取ってほしい」と原告である家族が思いを訴えました。傍聴席に入りきれなかった仲間は、弁護士会館大ホールでの國嶋弁護士による講演で、「勝利、解決に向けて世論を喚起し、被害者・支援者が一丸となって頑張っていこう」と思いを一つにしました。
法廷から戻ってきた原告より「夫に代わって、国や企業への怒りと原告の苦しみを裁判長に訴えた」と陳述報告があり、田中弁護団事務局長による今日の法廷のまとめや矢野書記次長による勝利に向けた取り組みの報告と今後の行動提起をおこない、政治解決に向けて、署名や世論喚起の運動に向けて、国会議員の賛同、自治体のアスベスト意見書採択など、さらなる運動の訴えをおこないました。
最後は、団結ガンバローで会場内全員が訴訟勝利への意思統一をしました。
九州建設アスベスト訴訟
第1陣 第14回高裁期日(結審予定)
5月27日(月)14時30分(門前集会13時40分)
2019年03月18日(月)
建設アスベスト第1陣訴訟第13回期日ひらく
2月25日、福岡高等裁判所で「九州建設アスベスト訴訟第13回期日」がおこなわれました。
裁判が始まる前に、福岡県内各地で世論喚起のためのアスベスト街宣行動をおこない、門前集会では原告団・弁護団より日ごろの支援に対するお礼と決意が述べられました。
今回の期日では、関西建設アスベスト訴訟弁護団の村松昭夫弁護士が駆けつけ応援陳述しました。法廷に入りきれなかった仲間は、会場をサイエンスホールに移し、伊黒弁護士より、関西の村松弁護士の意見陳述書をわかりやすく解説・学習をおこない、弁論から戻ってきた仲間と合流し、本日の裁判の中身について報告されました。
福建労はすべてのアスベスト被害者を救済するために、国と企業による『基金設立』を最終到達目標にして運動しています。そのための運動の一つとして建設アスベスト署名に取り組んでいます。(3月1日時点69%到達)街宣行動や署名活動など、多くの行動参加で、世論喚起をおこない、アスベスト被害者の全面救済に向けて団結して頑張りましょう!
【支える会事務局】