九州建設アスベスト訴訟を支える会

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    福岡築炉じん肺第2陣訴訟 門前集会

    門前集会の様子

    8月23日(火)、福岡築炉じん肺第2陣訴訟の第1回が福岡地裁で行われました。築炉じん肺訴訟は、㈱ヤマサキと㈱大和工業を被告に闘っています。

    約100人が支援に集まり、福建労から九州建設アスベスト訴訟団原告の石原さん、石橋さん、原告候補の丸山さん、本部書記3人の合計6人が参加しました。

    第2陣では3人が提訴し、合計5人となります。この日の期日は、50年に渡り築炉工(※①)として従事した森照男さんと2人の弁護士が、じん肺(※②)という病気がいかに過酷なものであるのか、その辛さについて意見陳述を行いました。

    森さんは、管理2のじん肺管理区分です。日課の犬の散歩が年々苦しくなっている。また、病状も進んでいる、いつ肺がんになるか分からない胸中を時折苦しそうにしながらも裁判官に訴えました。

    報告集会でも、森さんの奥さんより普段の生活がきつい様子と夫婦ともに不安の中で生活していることを述べました。5つの団体より連帯挨拶を行い、九州建設アスベスト訴訟団からは石原副団長より行いました。

     

    ※① 製鉄所の高炉などを作ることを築炉といいます。レンガ積みをしたり、補修のために壊したりして粉じんを吸引します。また耐火のためにアスベストも使用します。

    ※② じん肺とは、呼吸する際に、長期間粉じんや微粒子を吸引し続けることで、これらが肺の細胞に蓄積されると起こる肺の疾患を総称したものです。 粉じんの中で長期間働くような職業の方に多く見られる、職業性の肺疾患で、炭坑作業員じん肺症などと呼ばれることもあります。

    建設アスベストの早期解決をめざす全国決起集会

    石綿被害補償の基金創設を

    初めて企業が交渉の場に

    太平洋セメントを3,000人で包囲

    太平洋セメントを3,000人で包囲

    5月20日「建設アスベストの早期解決をめざす全国決起集会」が日比谷野外音楽堂で開催されました。

    全国で闘っている建設アスベスト訴訟の原告団をはじめ、それらを支援する首都圏の組合を中心に3000人が結集しました。
    九州建設アスベスト訴訟団からも7人が参加しました。

    比谷野外音楽堂で抗議行動

    国とアスベスト企業は被害者にあやまれとプラカード
    (日比谷野外音楽堂で)

    集会では初めにこの間、一緒に闘いながらも判決を聞けずに亡くなられた原告たちや、闘いの半ばにして亡くなった原告たちに黙とうが捧げられました。(首都圏132人・京都15人・九州7人など150人を超える)

    各党の国会議員も参加し、私たちが求める「石綿被害者補償基金制度」の創設をめざして全力で取り組むと、それぞれがあいさつをされました。また、大阪・京都・福岡の各地裁で共に闘ってきた弁護団や首都圏の原告からも現状報告と決意表明がおこなわれました。
    最後に、すべての仲間が救済されるために、基金制度の創設による早期解決をめざして全力で闘って行く事を参加者全員で意思統一しました。

    集会後に予定されていた製造企業交渉では、これまで、被害者の悲痛な声すら聴かなかった「ニチアス」が交渉の場につくことになりました。(5月31日交渉)
    一方交渉に応じない「太平洋セメント」には、集会参加者3000人全員で、抗議行動をおこないました。「太平洋セメント」が入居するビルを包囲し、「被害者に、あやまれ・つぐなえ」と、怒気を伴う声で抗議しました。

    九州建設アスベスト訴訟 高裁第3回期日今後も団結して頑張ろう

    下川委員長5月16日、九州建設アスベスト訴訟第3回期日が福岡高等裁判所で、おこなわれました。

    当日は朝からの激しい雨で、予定していた街頭宣伝・門前集会が中止になり、期日では、2人の原告が、意見陳述を、2人の弁護士が国の責任と企業責任について、それぞれ意見陳述をおこないました。

    その後の報告集会では、最初に裁判途中で亡くなった原告を偲び全員で黙とうしました。

    集会では、震災のあった熊本建築労働組合(熊建労)の代表が震災支援のお礼をのべた後、「今回古い建物がたくさん倒壊しており、何の対策も打たれておらず、アスベスト飛散が心配だ。この裁判を引き続き頑張りたい」と決意をのべました。

    弁護団長は、「ずっと企業責任が認められなかったが、京都判決で初めて認められた。今後も一緒に頑張ろう」とあいさつしました。

    送り出し団体の代表は「京都判決には大いに励まされた。裁判所では決着がつかない一人親方の問題は、国会の場で解決するという取り組みを全建総連と頑張っている。請願署名の紹介議員も234人、署名数も全国で136万筆に達した。被害者を救えとの立場で最後まで頑張る」と決意をのべました。

    最後にアスベスト訴訟を支える会の代表が閉会あいさつをおこない集会は終了しました。

    「あさがおの会」第6回定期総会

    「あさがおの会」第6回定期総会4月29日(金)博多バスターミナルにおいて、「あさがおの会」(福岡県内で建設業に従事してアスベストの被害を受けた患者・家族の交流団体)第6回定期総会を開催。

    訴訟団、支援団体など総勢39人の参加者のもと開かれました。来賓に藤丸敏議員、河野正美議員、真島省三議員が出席しあいさつを頂きました。また、福岡県選出の国会議員11人からもメッセージが寄せられました。

    開会に先立ち、この一年の間に志半ばに亡くなった仲間に黙祷を捧げました。代表者等の挨拶後、参加者全員で、アスベスト訴訟の思いを交えながら自己紹介をしました。初めて参加された方より涙ながらに「元気な体を取り戻したい」「(主人が)まだまだ、やりたいことがあったと思う。4人の子がおり、子どもたちの成長を見守る中での死だった。」「主人の死を無駄にしてほしくない」との訴えがありました。また、「京都地裁判決を引き継いでいかなければならない」「わがこととして取り組んでいかなければならない」「私たちの運動が政治をうごかしている」と、この取り組みが大きな前進を勝ち取っていることなどの発言がありました。

    次に経過報告、提案・新体制を確認。閉会後は、昼食を取りながらの交流会を行い、盛会のうちに終えました。

    アスベスト院内集会
    請願署名 
    全国で130万筆超の署名 紹介議員200人超

    福建労は5万7千筆超える署名

    アスベスト被害の根絶を求める請願署名採択に向けた院内集会を衆議院会館で開催4月26日、全建総連は、アスベスト被害の根絶を求める請願署名採択に向けた院内集会を衆議院会館で開催しました。この集会には福建労から原告含めて4人が参加しました。

    全建総連主催の院内集会は、1月27日にもおこなわれ、裁判に頼ることなく、早期に救済を求める建設アスベスト補償基金制度の創設を求める請願署名を、地元紹介国会議員を通じて国会に提出、立法の場で採択をえるためのものです。

    4月26日の院内集会では全国から18県連193人が参加。熊建労(熊本県建築労働組合)からも木村委員長、釜口書記次長が参加し、震災支援のお礼、被害状況の報告がありました。

    院内集会で挨拶された議員(本人)は、25人。代理40人が参加。九州・沖縄選出議員は、真島(共産)、藤丸(自民)、照屋(社民)各議員でした。

    集まった署名総数は、1,315,050筆で、紹介議員は216人(いずれも26日現在)です。清水書記次長より行動提起あり、請願採択まで署名目標200万の追求と紹介議員過半数(あと150人)を追求しようと呼びかけがありました。

    午前中は、請願署名の紹介議員国会議員訪問をおこない、一人でも多くの紹介議員を増やすため、議員控室をまわりました。衆議院議員7名にあたり、訪問後玉城デニー議員、緒方林太郎議員が新しく紹介議員になり、紹介議員は全国で218(衆議院議員141人、参議院議員77人)人(28日現在)になりました。

    福建労が要請して承諾を得た九州沖縄選出のアスベスト国会請願の紹介議員は、

    衆議院では、鬼木誠議員・藤丸敏議員・武田良太議員・河野正美議員・田村貴昭議員・真島省三議員・松野頼久議員・大串博志議員・赤嶺政賢議員・玉城デニー議員・緒方林太郎議員

    参議院では、野田国義議員・大久保勉議員・仁比聡平議員・河野義博議員・大島九州男議員・江崎孝議員・糸数慶子議員です。

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