2014年09月05日(金)
圧巻の最高裁弁論 「大阪泉南アスベスト国賠訴訟」
9月4日、泉南アスベスト訴訟の最高裁での弁論に参加
大阪・泉南地域は古くから石綿の紡績工場など、石綿製品を製造する一大産業地域となっていました。地域で生活する住民の方々は、そのような工場、あるいは工場と取引のある企業に勤める中で、あるいは工場周辺で生活する中で石綿粉じんをとりこみ、石綿関連疾患を発症するに至りました。
泉南訴訟はその被害者の方々が国を被告として損害賠償を請求している裁判です。
最高裁では「原告の請求が認められるかどうかについて結論の異なる2つの高裁判決をどうするのか」が争われています。
九州建設アスベスト訴訟でも国の責任を問うていますので、当初から泉南訴訟を応援してきました。
最高裁での弁論は素晴らしく、勝訴を確信しました。特に、原告の方々による意見陳述によって、荘厳な法廷の雰囲気が一変し、裁判官に石綿被害の悲惨さをありのままに感じさせることができました。
そのため、原告弁護団の意見陳述も説得力あるものになり、逆に国側代理人の意見陳述が中身のないものであることが強調されるものになりました。
最高裁判決10月9日に
この日、最高裁判決の期日が10月9日午後3時と決まりました。
いよいよ国のアスベスト被害に対する責任が確定することになりますので今後とも私たちは、全力で泉南訴訟を応援していきます。
2014年09月05日(金)
「判決期日」11月7日(金)14時~となりました!
当初の判決日が延期されておりました「九州建設アスベスト訴訟」の判決日が下記の通り指定されました。
・期日:2014年11月7日(金)14時00分
・場所:福岡地裁301号法廷
※当日の集会等は、11.7判決集会チラシをご覧ください。
2014年09月02日(火)
判決延期に対する抗議行動を実施
「早期救済」に背を向けるな!
九州建設アスベスト訴訟を支える会は9月2日、福岡地方裁判所前で「判決延期に対する抗議行動」を実施し、原告・支える会加盟団体など55名が参加しました。
抗議行動では、「抗議チラシ」を配布しながらマイクで訴え、多くの市民や裁判所の職員がチラシを受け取り、チラシに目を向けていました.
2014年08月27日(水)
九州建設アスベスト訴訟『判決延期』に!
8月26日、福岡地裁から通知
9月17日に判決とされていた「九州建設アスベスト訴訟判決言渡し期日」は、大阪泉南アスベスト訴訟の最高裁上告受理決定を理由に、裁判所の職権により取り消されました。
新たな判決言渡し期日の指定はまだされておりません。
最高裁でなく、被害者の声に耳を傾けるべき
これまで、タイトな裁判スケジュールに応えながら、特に原告は懸命に主張してきました。それにもかかわらず、大阪泉南アスベスト訴訟の最高裁の弁論指定がされたという理由で、福岡地裁の判決が延期されました。福岡地裁は、最高裁ではなく、被害者の声に耳を傾けるべきです。
「九州建設アスベスト訴訟を支える会」としては、『最高裁の判決待ち』を理由とするこの度の判決延期に対して、抗議の意を表します。
2014年08月25日(月)
訴訟団「学習交流会」を開催!
「解決するまで」原告団の心はひとつ
8月22日、九州建設アスベスト訴訟団は福岡県労連事務所で「学習交流会」をおこない、原告・家族15名、弁護団8名、組合・支援団体15名の合計38名が参加しました。
学習会では、まず、訴訟を支える会の甲斐事務局長から、訴訟と運動の経過をまとめ、原告団・弁護団・組合・支援団体が力を合わせて法廷内外での様々な取り組みに奮闘してきたことを振り返りました。その後、裁判での私たちの主張の中身を再確認する意味も踏まえ、弁護団の木藪弁護士が講師となって「企業の責任」について、池上弁護士が講師となって「国の責任」について、それぞれの法的な主張の中身をわかりやすく解説され、訴訟団として再確認しました。
学習会の最後には、福留弁護団事務局長と山本弁護団長から「判決の展望」について話され、参加した原告・弁護団・支える会メンバーで、様々な判決を予測しての率直な意見交換をおこないました。原告からは、「アスベスト問題が解決するまで一緒にがんばろう」といった決意の発言が続きました。
学習会の終了後には、会場を移し、「夕食交流会」を開催。参加者全員からこの闘いについての決意が述べられ、訴訟団の団結は一層深まりました。
【支える会事務局】