2014年11月20日(木)
アスベスト訴訟 福岡高裁へ控訴
九州建設アスベスト訴訟
一審の全原告が福岡高裁に控訴
11月20日、九州建設アスベスト訴訟団は、福岡高等裁判所に訴訟の控訴をおこないました。
控訴の主な理由は、一審判決で国の責任は認められたものの企業の責任が認められなかったことと、一人親方や中小零細事業主が救済対象から除外されたためです。
訴訟団は、最後に「我々は、控訴審を通じて、また控訴審と並行して、建設アスベスト被害の包括的救済を目指して今後とも全力で闘う決意」を強調して結びとしています。一審で原告となったすべての原告が控訴をおこないました。
2014年11月07日(金)
九州建設アスベスト訴訟 判決報告集会ひらく
国に三たび勝訴 したことなどを報告
11月7日、福岡市少年科学文化会館で、九州建設アスベスト訴訟判決集会がおこなわれました。
その集会では、弁護団から判決骨子の説明があり、国に三たび勝訴したことなどが報告されました。
また企業への訴えについては棄却したこと、一人親方については、賠償の対象外になったことなども報告がありました。
全国から支援に駆け付けた、全建総連、首都圏建設アスベスト訴訟本部、関西訴訟団、西日本石炭じん肺長崎請求団、九州社会医学研究所代表が、それぞれ連帯のあいさつを行いました。
2014年11月07日(金)
九州建設アスベスト訴訟判決
三たび 国を断罪
11月7日、福岡地方裁判所で、九州建設アスベスト訴訟において、泉南アスベスト訴訟最高裁判決に続いて、建設アスベスト訴訟では東京地裁判決に続き再び、国の責任を認める判決となりました。
今回の国に対しての勝訴判決は、アスベスト訴訟において三度、国の責任を認めるもので、評価できるものであり、国の責任範囲を約6年さかのぼらせた点も評価できる判決です。
ただ判決は、同時に訴えていた企業の責任は一切問わず棄却され・一人親方も補償対象から除外、不当な判決を言い渡しました。
2014年10月09日(木)
大阪泉南アスベスト訴訟最高裁判決 国の責任認め勝訴
10月9日、最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)は、大阪・泉南アスベスト国賠訴訟において、国の責任を認める原告勝訴の判決を言い渡しました。
最高裁判所によって国の責任が断罪されました。
この判決を受けて、九州建設アスベスト訴訟団の平元薫原告団長は「大阪泉南アスベスト訴訟 最高裁判決を受けて」というコメントを発表しました。
「最高裁判所が、アスベスト被害について、初めて国の責任を認めたという点は心から歓迎したいと思います。アスベスト被害による、むごい苦しみを訴えた被害者の声が最高裁判所に届いたのだと思います。今の段階では、原告の皆さんすべてが救済されるかどうかわかりませんが、この判決が、全てのアスベスト被害者の救済とその被害の根絶につながることを心から念願します。アスベストはまだまだ私たちのまわりの建物などに残されています。解体工事や災害による粉じんの飛散の心配もあり、この問題は国民全体の問題だと思っています。今後もこの判決を希望の光として、すべての被害者の救済と被害根絶につながるまで訴え続けていきたいと思います」。
2014年09月05日(金)
圧巻の最高裁弁論 「大阪泉南アスベスト国賠訴訟」
9月4日、泉南アスベスト訴訟の最高裁での弁論に参加
大阪・泉南地域は古くから石綿の紡績工場など、石綿製品を製造する一大産業地域となっていました。地域で生活する住民の方々は、そのような工場、あるいは工場と取引のある企業に勤める中で、あるいは工場周辺で生活する中で石綿粉じんをとりこみ、石綿関連疾患を発症するに至りました。
泉南訴訟はその被害者の方々が国を被告として損害賠償を請求している裁判です。
最高裁では「原告の請求が認められるかどうかについて結論の異なる2つの高裁判決をどうするのか」が争われています。
九州建設アスベスト訴訟でも国の責任を問うていますので、当初から泉南訴訟を応援してきました。
最高裁での弁論は素晴らしく、勝訴を確信しました。特に、原告の方々による意見陳述によって、荘厳な法廷の雰囲気が一変し、裁判官に石綿被害の悲惨さをありのままに感じさせることができました。
そのため、原告弁護団の意見陳述も説得力あるものになり、逆に国側代理人の意見陳述が中身のないものであることが強調されるものになりました。
最高裁判決10月9日に
この日、最高裁判決の期日が10月9日午後3時と決まりました。
いよいよ国のアスベスト被害に対する責任が確定することになりますので今後とも私たちは、全力で泉南訴訟を応援していきます。
【支える会事務局】