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2011年10月06日(木)
「九州建設アスベスト訴訟」提訴
10月5日、秋雨降る天気の中、九州3県の建設労働者と家族でつくる「九州建設アスベスト訴訟原告団」の19人(被害者ベース)は、アスベスト建材の使用を推進し、災害をもたらした国とアスベスト建材を製造し販売してきた建材メーカー44社を相手どり、福岡地方裁判所に謝罪と賠償、被害の根絶を求める裁判を起こしました。
裁判所前での「門前行動」と提訴後におこなった「記者会見」には各新聞社、テレビ局が出席し、夕方のテレビニュース、朝刊などで大きく報道されました。
14時半からは、九州建設アスベスト訴訟・なくせじん肺・アスベストキャラバンの報告集会を兼ねて「提訴報告会」をおこない、原告・家族をはじめとする弁護団や組合関係者など約150人が参加しました。
「九州建設アスベスト訴訟」パレード集会には、首都圏建設アスベスト訴訟統一本部、大阪建設アスベスト訴訟弁護団、トンネルじん肺原告団など『じん肺・アスベスト被害者への救済と被害の根絶』の同じ目的に向けたたかう仲間も激励に駆けつけ、全建総連の田村委員長も「この九州での訴訟は、これまで提訴した全国の仲間、さらには提訴できずに苦しんでいる被害者の方々へ大きな励ましとなっている。全国の仲間と強く連帯し、必ずや勝利を勝ち取りましょう」と、あいさつ。
また、原告を代表し平元「あさがおの会」原告団長から「私たち原告はアスベスト被害のほんの一部。仲間の多くは労災認定を受けられないまま闘病している。組合に入っていない被害者は原因もわからずに苦しんでいる。この訴訟で被害の実態を明らかにし、『謝れ・償え・なくせ』との声を大きく広げ、たたかっていく」。山本弁護団長も「これまで勝ち取ってきた成果と、全国の多くの仲間がいるという大きな支えを武器に勝利するまでたたかいましょう」と決意が述べられました。
その後、提訴にあたっての「声明」が読み上げられ、何としても勝訴する決意を参加者全員で固め、団結ガンバローで終了しました。
【支える会事務局】