2026年5月11日(月)
建設アスベスト九州訴訟3陣 第13回期日
原告の思いを自分の事として
3月24日に福岡地裁で、建設アスベスト九州3陣訴訟の第13回期日が取り組まれ、福建労から75人、全体で109人が参加。法廷では、大牟田支部原告のUさん(配管工)と、田中謙二弁護士が陳述しました。

石綿布団などの保温材の粉じんにばく露
原告のUさんは、配管工の仕事のなかで、配管の保温材に石綿布団が使われていたことから、肺がんとなったこと、そしてその後の生活について語りました。仕事の具体的な様子や、健康な体と暮らしが奪われ引退を余儀なくされた悔しい思いが伝わってくる陳述でした。
自分のこととして
法廷終了後の報告集会では、熊建労の石綿被害者の会(リンドウの会)副会長のKさんは、胸膜プラークがあり、自身や家族のこれからを考えるときに、「いつまでやれるか」ということを考える。「皆さんも自分のこととして考えてほしい」と訴えました。
個人の犠牲をみない、戦争と同じ構図
田中弁護士は、健康への悪影響を分かっていて被害防止に動かなかった建材企業や国について、企業の儲けや国のやりたい政策方針のためなら個人の犠牲には目をつむる考え方があり、その構図は戦争と同じだと述べました。
このひどい考え方を残しておいてはいけない、アスベスト問題を社会の問題として知り合いにぜひ話してほしいと訴えました。
2026年3月31日(火)
建設アスベスト 2陣訴訟第4回期日
近々に結審の展望
和解での解決へ
建設アスベスト2陣訴訟第4回の裁判が3月9日に福岡高裁で開廷。原告支援者など109人が参加しました。
この日の法廷の陳述は、故Mさんの(内装工・熊建労)夫人、弁護団から田中事務局長が全国の和解の到達を整理し「本訴訟も和解で解決する」と決意を表明しました。

66歳で亡くなった夫の無念を陳述
Mさんは、胸膜中皮腫により66歳で亡くなった夫の無念の思いを陳述しました。石綿の危険性を知らされずに、根っからの作業好きで、粉じんで真っ白になって働き、良く自分の手掛けた現場を家族にも自慢していた故人。発症したときには「余命1年半」と宣告されました。
亡くなる1週間前には、それまで弱音をもらすことはなかった夫が、「苦しい。死にたい。死のうごたる」と絞り出すように言ったことを涙ながらに述べ、「すべての被害者が一日も早く救済される公正で完全な解決を強くのぞみます」と結びました。
裁判長が結審から和解提起へ
裁判長は、和解による解決を目指す意向を表明しており、あまり時をおかずに結審して和解提起、協議に進めるものとみられます。
報告集会で田中謙二弁護団事務局長は、和解というのは、企業側がこれ以上争わず取締役会で決議し「解決を自ら受け入れること」として、その意味でも判決ではなく和解による解決が重要であることを訴えました。
2026年3月2日(月)
拡がるアスベスト被害救済
給付金申請から訴訟原告へ ―北九州支部
北九州支部には昨年、アスベスト相談が8人から寄せられ救済に向けて取り組んでいます。労災認定から国の給付金申請や訴訟提訴にもつなげてきました。

労災認定を国の給付金・提訴につなげる
肺がんを発症した71歳の電気工の相談を受けて6月に労災認定を獲得。10月には国の給付金も受給して現在3陣訴訟提訴の準備を進めています。支部ではこれまで3人が国の給付金を受給、いずれも建設アスベスト訴訟の原告として頑張っています。
健康管理手帳申請も
肺がんに罹患した57歳の鉄筋工の相談では、アスベスト原因が認められず労災認定に至りませんでしたが、石綿健康管理手帳の取得支援を行いました。胸膜プラークを指摘された防水工と大工の2人も10月に手帳を取得しました。
宣伝行動で組合外の方からも相談
最近では戸畑駅前でおこなっている支部のアスベスト宣伝を聞いて2人が事務所に来所。宣伝の反響が広がっています。街頭宣伝では、福建労が被害相談の窓口であることにも必ずふれて組合に迎え入れる呼びかけも進めています。
これからも組合員だけでなく広く被害者を救うため、継続した取り組みに力を入れていきます。
2026年2月5日(木)
建設アスベスト九州3陣
今春から原告本人尋問 追加提訴を進めよう
九州3陣の12回目の法廷が1月15日開かれました。この日は福建労の仲間84人など全体で129人が行動参加しました。
福建労北筑後支部の遺族原告が意見陳述
この日の法廷では、遺族原告が陳述。料理店も経営されてきた妻の手料理が大好きだった故人は、肺がんの診断を受けた時点で「手の施しようがない」と医師に告げられ、それからわずか1年で亡くなりました。日に日に体力を奪われていく勝さんの姿に心を痛めてきた心情を切々と語りました。
田久労働対策部長も訴え
この日の行動には前日の労働局交渉に続いて全建総連の田久悟労対部長も参加し、報告集会で全面解決までの奮闘を訴えました。

地裁段階で初の和解提案
【東京3陣・東京地裁】
昨年12月24日に東京3陣訴訟で東京地裁が原告90人に対して総額11億円の和解提案を行いました。昨夏に成立した和解は、東京・大阪いずれも高裁でしたが、地裁段階での和解解決が試みられる新たな展望が切り開かれました。
2026年1月2日(金)
建設アスベスト九州訴訟 2陣第3回期日
岡田裁判長からさらに踏み込んだ発言
12月8日に2陣高裁第3回の法廷が開かれました。裁判長から和解解決を目指す表明が前回なされましたが、この日は「先々の和解解決を見据えて、個別に意見を聞くということを裁判と並行して進める」とさらに踏み込んだ発言がありました。

熊建労の遺族原告 Tさんの陳述
Tさんは、肺がんによって60歳で亡くなった夫の無念の思いを代弁しました。
建築大工として人一倍頑張ってきた故人。「生きていれば孫との楽しい時間を過ごすことができたのに」との思いを陳述しました。建材メーカーには、被害者や家族の苦しみを正面から受け止めて早急に誠意ある対応をとって頂きたいと訴えました。
解体工への責任認めよ 建材企業の製品供給後の責任について陳述
相原わかば弁護士
原告代理人から、相原弁護士が陳述。建材に警告を表示しても、長い年月を経て解体される時には表示が消えたりすることが考えられるから「建材企業は解体工には責任を負わない」という判決が続いています。他の製造業で製品供給後にもしも欠陥があった場合には、回収や危険告知をおこなって被害防止対策を進めます。解体工がアスベスト含有建材と知らずに罹患した場合も当然、建材企業が責任を負うべきで、危険なものだとわかった時点で解体工や従事者に対してその事実をあらゆる手段を講じて知らせる義務があると陳述しました。
【 支える会 事務局】
福岡県建設労働組合 県本部
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